ドメインの管理
では実際にドメイン名の登録管理とはどのようなものなのでしょうか?ドメイン名管理の主な仕事となるのは、「どのドメイン名を誰が登録しているか」という情報管理です。これが正確でないといけません。
一般的に私たちがドメイン名を登録しようとすれば、管理会社(レジストリと呼ばれる)に直接申請することはありません。基本的には、管理会社との間にはプロバイダーやホスティング事業者など代理店が存在し、そこで手続きが行われます。代理店もいろいろあるのですが、ひとつの代理店を通すだけで複数のTLDを登録することができます。ただし、どの代理店がどのTLDを取り扱えるのかは、TLDごとに条件があって、そこで決まります。
馴染みが深い「.jp」のドメイン名なら、これは日本国内に住所がある人だけの登録となるので、従って日本の代理店のみの扱いとなります。だからこそ「.jp」のドメインなら、「日本」だというイメージもすぐに浮かぶわけです。
「.com」や「.net」はもともと海外のドメイン名ですが、これらは世界中から登録を受け付けています。それで日本の代理店でも登録することができるのです。
このように同じ代理店の窓口で登録できるドメイン名ですが、その先の管理会社はTLDによってまったく別です。ドメイン名の登録については、1998年までは「Network Solutions Inc.」という会社の独占だったのですが、当時は、英語で手続き書類を作成する必要があり、そこで日本国内に多くの申請代行をするための代理店ができたのです。